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UPO-NET セミナー

 インターネットを利用したオンライン学習を、多様な入試で大学に入学する学生への早期教育に利用したり、高等学校までの学習で不得意分野の補習教育や初年次教育などに利用するための全国連携組織である UPO-NET のセミナーに参加するために、熊本市にある熊本県立大学を訪れた。


 これまでは、博多以南を訪れる機会がほとんどなく、熊本を最後に訪問したのは、高校2年の夏、九州を一周する旅の途中で立ち寄ったものであった。


 熊本とは縁が深い、実は、20年近く前になくなった母親は、熊本出身であったこともあって、幼稚園に入る前から、母親のお供で熊本の田舎(親戚)を訪れていた。その当時は、大阪駅から夜中に出発する、蒸気機関車が引く、夜行寝台列車に揺られて十時間以上の長旅であった。満員列車のデッキに寄りかかり、まどろみの中に薄ぼんやりとした夜明けを経験したことも鮮明に記憶している。あかつき、はやぶさ、彗星、なは、明星と言えば言わずと知れたブルートレーンだが、これらのブルートレーンにも数え切れないほど乗った。ゆったりした時間の中で、車窓に写る海岸線が今でも忘れられない。今は、そのブルートレーンも走ってはいない。


train.jpg 新神戸から博多まで新幹線「のぞみ」で2時間強、博多でリレーつばめに乗り換えて1時間半、4時間ほどで熊本に着く、半世紀前とは隔世の感がある。このように書くと如何にもよくなったように聞こえるが、昔の方が街々は生き生きしていたように思う。時間の短縮とともに、地方の街は疲弊し、今回もそうであったが、どこか寂しさを感じるようになった。肥大化する小数の都市と、寂しさを増す多くの中小都市、そんな構図を、どこを訪れても感じるようになってきた。


 生きた国、楽しい国をどうしたら作ることができるのであろうか、それには、それぞれの街々が、豊かな独自の文化、輝く眼を持った地域人を創成することが必要である。今回のセミナーともオーバーラップして、将来を背負ってたつ若者と日々接する私たちの重責を感じた。


 今回の熊本訪問は、半世紀前の自分を思い出す懐かしさと、これからの教育を進めて行く上での責務を感じさせる大変有意義な時間であった。 (6月6日)




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