私はコンサートの時も、家のピアノも、信頼している調律師の方(松本安生氏)にお願いしています。
今日は家にある2台のグランドピアノの調律をして頂きました。
平均律ではなく、一昔前の音律のキルンベルガーという調律をお願いしました。
音律の話は大変奥が深く、話し出すと丸々一日あっても足らないくらいです。
現在聞いているピアノのドレミは、モーツァルトやショパンの時代のドレミとは少し違うようです。
昔のオルゴールや、雅楽や、グレゴリア聖歌などを聴くと、なんだかホッとするような経験はありませんか?
現在ピアノの調律で主流となっている平均律は、実は完全に音が調和していないのを無理やりに合うようにしている所があり、そのためホッとするような心安らぐ音程関係ではなく、良い意味でも悪い意味でも緊張感があります。
平均律が主流になったのは20世紀になってからで、音楽の長い歴史から見るとまだまだ浅い音律と言えます。
(バッハが平均律ピアノ曲集というのを出していますが、バッハの時代の平均律は現在のような完璧な平均律ではありませんでした)
アインシュタインが「20世紀になって、人類は≪調性≫という大きな財産を失った」と言ってます。
平均律では調が変わっても調性が感じられません。
私は調性感が強いので、一昔前の音律で調律されたピアノで演奏すると大変心地が良いのです。
松本氏は神戸女子大学の講演にも来られたことがあります。
調律の話、音律の話などは、音楽を学んでいる人たちだけでなく、歴史や哲学や異文化に興味がある人たちにとっても大変興味深い話です。
また大学で講演があるときは、是非多くの人に聞いてもらいたいと思います!

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