平成22年5月28日、下記プロジェクトの2009年度報告会をポーアイキャンパスの梶原研究室で行いました。
「ドイツにおける肥満患者の日本食による食事療法の試み」活動概要をご協力いただいている食品関係企業のかたがたにお集まり頂き報告、更に昨年9月にドイツに一緒に行って、教育入院中の肥満患者さんたちへの日本食メニューを提供した院生や、健康スポーツ栄養学科の学生さん、本年のプロジェクトに参加したい学生さんが集まって、ドイツで2009年度研修で提供した料理を再現し、ご協力企業の方たちに召し上がって頂き、皆で試食をしました。非常に好評だった、と思います(!)
昨年は、こんにゃく、杜仲茶、中鎖脂肪酸のヘルシーな油、おから粉、食物繊維粉、もずく、低カロリーシュガーなどをふんだんに使用したヘルシーメニューで、現地へはこれらの素材を各企業さんが空輸してくださり、それを使用して、患者さんや、栄養士さんの料理教室を開いたり、患者さんの一部には素材をお分けして、退院後自宅で試してみたりして其のアンケートをクニーゼル院長がとったりと色々、興味深い活動をしてきたと思います。
そして、2009年度は健康スポーツ栄養学科スタート初年度、栄養研修には我が栄養生理学研究室の大学院生2人に加えて、参加を強く希望した1回生2人も一緒でした。院生と違って、栄養の基礎知識は未だこれからと言う学生さんなので、ただの観光旅行にならぬよう気を使いましたが、行ってみると懸念は吹っ飛びました! 院生と共に必死で頑張って、本当に実のある研修になったと思います。きっとこれから食のプロになる勉強を進めてゆく上で素晴しい経験と勉強をされたと思います。院生さんもよくリードしてくれまして最高のチームワークでした。これもきっとKnisel院長を始め病院の栄養士さん、調理師さん他全スタッフのご協力と共に、日本から昨年に続き貴重な食材の乾燥モズクを持参してご同行いただき、我々と共に汗みずくで調理場に入り、或は研修会、料理教室指導等に参加いただいた沖縄県漁連の上地氏、料理アドバイザー小山先生のお2人のお陰と言えます。皆様本当に有難う御座いました。そして、此の場をお借りして、ご協力いただいた食品会社のご担当者様、貴重な食材を大量に、それも航空便でドイツにお送りいただいたお陰で本プロジェクトと臨地研修は成り立ちましたことを心から御礼申し上げます。
現地での研修の詳細は大変遅くなりましたがブログ(神戸女子大学SMILE Navi教員ブログ)に参加学生さんの日記を記載しております。
日独共同研究プロジェクト
独ザーレ・リハビリテーション・クリニークにおける抗肥満日本食療法研究プロジェクト
2009年度報告会
2009年度「ドイツにおける肥満患者の日本食による食事療法の試み」活動概要
The International Collaborative Research Project between Germany and Japan, 2009
―― Anti-Obese Trial by Japanese Diet in Germany――
日時: 平成22年5月28日
場所: 神戸女子大学健康福祉学部栄養生理学研究室(ポーアイキャンパスC館5階 C502)
参加者:食品関係企業 様(順不同):大塚食品㈱様、四国化工機㈱様、清水化学㈱様、JF沖縄県漁連(沖縄県漁業協同組合連合会)糸満事業部様(当日ご欠席)、小林製薬㈱様、日清オイリオグループ㈱様、アサツーディー・ケイ様
神戸女子大学関係者:梶原、宮崎、松本、岡田 (健康福祉学部健康スポーツ栄養学科)、神戸女子大学大学院家政学研究科博士前期課程(小坂、金山、阪井)、健康福祉学部健康スポーツ栄養学科学生 10名
2009年栄養臨地研修(Nutrition Internship)
ドイツ連邦共和国バード・キシンゲン市にあるザーレ・リハビリテーション病院(社会保健庁)において院長(Werner Knisel博士)の指導の下、神戸女子大学大学院家政学研究科食物栄養学専攻の大学院生2名及び健康福祉学部健康スポーツ栄養学科学生2名、計4名がフィールドワークの一環として栄養臨地研修(Nutrition Internship)を行った。
<スケジュール>
日時:平成21年9月15~23日
場所:ドイツ連邦共和国バード・キシンゲン市、ザーレ・リハビリテーション病院(院長Werner Knisel博士、社会保健庁)
1) 院長講義 「オリエンテーション」「病院組織」「ドイツにおける生活習慣病の現状」他
2) 主任栄養士Ms. Carol他栄養スタッフによる同病院入院患者に対する栄養教育指導現場での臨地研修に参加
3) 日独共同研究プロジェクト「ドイツにおける肥満患者の日本食による食事療法の試み」への主体的参加
(1) 抗肥満健康日本食メニューの開発: 神戸女子大学梶原研究室にて梶原、宮崎、松本らの指導の下、抗肥満健康レシピ開発のための食材の検討と試作、試食等検討を行い、ドイツの肥満患者への提案メニューを決定。
(2) 合同打合せ会議: 前項、本プロジェクト実施計画の基づき、ドイツにおける肥満患者への抗肥満健康日本食メニューの提案、紹介のための打合せ会議に参加し、日本の食材の紹介とドイツで入手可能な食品への応用及び蛋白質及び脂質、糖質のエネルギー比率(PFC比率)が適正な栄養学的根拠に基づく抗肥満日本食メニューの説明。
(3) 調理実習講習会の開催: 提案し承認された抗肥満健康日本食メニューに基づき、日本からの持参或いは送付食材および現地調達食材を用いて、日独スタッフ合同の調理講習会を開催、病院側栄養士および調理スタッフに調理指導。
(4) 日本食の調理と提供及びアンケートの実施: 梶原、JF沖縄漁連の上地氏及び料理研究家小山氏と共に現地スタッフと共同で日本食を調理、入院中の肥満患者さんの中から希望ボランティアの方を8~10人選んで提供し、アンケート調査を実施する。他に患者さん全員及び病院関係者に対する日本食試食パーティを開催し、嗜好性を調べた。
(5)日本食療法の家庭での試み:患者さんの一部に日本食の食材を退院時、自宅に持ち帰り調理して食していただき、アンケートをとった。
結果の報告
(1) 院長クニーゼル博士が結果の一部をドイツ肥満学会にて報告した。(2009年11月ベルリンにて)
(2) 退院後の患者さんの自宅での日本食材を用いた調理の実施に関する成果のアンケート集計
(3) 本年の実施計画の報告
(2010年5月28日 神戸女子大学健康福祉学部健康スポーツ栄養学科栄養生理学研究室 梶原苗美)
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