けれど国公立は不合格。神女は健康スポーツ栄養学科には合格したが、万由香の第一志望は管理栄養士養成課程だったため合格を見送った。受験も一般後期に入り、周囲は次々と合格を決めていく。教室のあちこちで卒業旅行の話が持ち上がっていた。取り残されていく自分。
焦る気持ちに押しつぶされそうになりながらも、万由香は流されることなく、受験という激流のなかに立ち続けた。妥協は絶対嫌だ。誰に弱音を吐くでもなく、自分で自分を奮い立たせた。このままでは浪人。そんな考えがちらつき始めた頃、その通知は届いた。神戸女子大学 合格通知書 家政学部 管理栄養士養成課程神女!まさしく女神が舞い降りたと思った。やっと終わった。受験中に流さなかった涙を、そのとき初めて流した。