高校まで共学だった彩花は、女子しかいない生活に馴染めるのだろうかと多少不安に思っていたのだが、みんな気さくで話しやすい。神戸という初めての「都会」、そして「女子大」という環境に少し身構え過ぎていたのだと彩花は思った。最初に仲良くなったのは岡山県出身のユリだ。お互い一人暮らしということも心を通わせた。仲良し7人グループの中でも、しっかり者のユリはいつもみんなを引っ張ってくれる。フラフラと付いて行く側の彩花にとっては頼もしい親友となった。3回生になり、「神戸の女子大生」が肌に馴染んできた頃、彩花は実習で忙しくなった。と、同時に勉強や就職の悩みを抱くようになる。自分の将来を「社会福祉士」に定めたのは高校生になってからのことだ。